■獣兵衛忍風帖■

てめえだけは――赦せねぇ




■牙神獣兵衛

凄腕のはぐれ忍び。山城藩お抱え忍びの一員だったが、奸計に嵌まり仲間を殺害して逃亡した過去を持つ。
その時、仲間の仇として、自分の手で殺したはずの仇敵が…

VOICE:山寺宏一


■陽炎

望月藩お抱え忍びの一員。お毒味役くの一。一切の毒は効かず、身体にしみ込んだ毒は、抱いた相手を殺す。

VOICE:篠原恵美


■濁庵

公儀隠密。望月藩内で起こった不審な疫病騒動を探る為に派遣された。
事件探索の為に獣兵衛を巻き込む。

VOICE:青野武


■弦馬

鬼門八人衆の頭領。‘転生の術’を持つ不死身の男。闇公方さえも裏切り、最強の忍者集団を創り闇の支配者たらんとする。
獣兵衛の因縁の相手。

VOICE:郷里大輔


■鉄斎

鬼門八人衆の一人。全身を刃をも弾き返す硬化した皮膚で覆い、巨大な独鈷を自在に操る怪力を誇る。

VOICE:大友龍三郎


■百合丸

鬼門八人衆の一人。弦馬の副官の地位にある。色小姓でもあるらしい。体内より電流を発生させて細い糸に絡めとった相手を感電死させる技を持つ。

VOICE:関俊彦


■石榴

鬼門八人衆の一人。全身火薬庫のくの一。爆殺を何よりも好む。百合丸に懸想しているが相手にされず暗い焔を燃やす。

VOICE:勝生真沙子


■紅里

鬼門八人衆の一人。蛇を操る妖女。連絡係でもあり、弦馬の女でもあるらしい。百合丸とは犬猿の仲。

VOICE:高島雅羅


■シジマ

鬼門八人衆の一人。影に身を隠して移動する技、人を意のままに操る技を持つ。また、左手に鉄の爪を装備する。

VOICE:大森章吾


■蟲蔵

鬼門八人衆の一人。背中にある蜂の巣に飼っているスズメバチを操る。武器は口に含んだ毒針。

VOICE:野本礼三


■夢十郎

鬼門八人衆の一人。盲目の剣豪。刀身に光を反射して相手の目を射る殺人剣の使い手。

VOICE:若本規夫


ストーリィ

弦馬――地獄から鬼共を連れて戻って来たらしいな――

はぐれ忍び・牙神獣兵衛は、偶然、奇怪な大男・鉄斎に襲われるくの一・陽炎を助ける。陽炎は望月藩お抱えの忍び組の一員で、藩内で起こった不審な疫病騒ぎを探索に向かう途中、襲撃を受け、忍び組は陽炎を残して全滅したのだ。残った陽炎は単身、探索に向かう。獣兵衛は再び鉄斎の襲撃を受けるが辛くも撃退、しかしその為に、妖しい追っ手に狙われる。そして、獣兵衛の腕を見込んだ公儀隠密・濁庵の計略で、鬼門八人衆と名乗る謎の忍び軍団を敵にまわすこととなる。疫病に見せ掛けて村一つを虐殺した彼らの狙いは何なのか?事件の裏に見え隠れする豊臣残党「闇公方」、そして、獣兵衛の過去に繋がる、ある男の影が―

何度でも俺が殺してやらぁ!


スタッフ

監督・原作・脚本・キャラクター原案:川尻善昭
キャラクターデザイン・作画監督:箕輪 豊
美術監督:小倉宏晶
音楽監督:本田保則
音楽:和田 薫
制作協力:マッドハウス
制作:アニメイトフィルム
製作:日本ビクター・東宝・ムービック

 


川尻善昭監督「獣兵衛忍風帖」を語る

□―この作品の魅力は?
山田風太郎さんの‘忍法帖シリーズ’が昔からものすごく好きで、凄絶・妖美な忍法をいつか映像化してみたいと思っていたんです。忍法というのは、ビジュアル的な部分で、アニメーションという手法にとって非常に魅力あるおもしろい素材ですし、優れたエンターテインメントになり得る素材じゃないかとつねづね思っていまして、今回はそれが一番の魅力というか、忍者もののビジュアル・エンターテインメントを何とかやってみたかったという事なんです。

□―今回、絵的に重点を置いたことというのは?
僕はだいたいアニメ化する時に、‘いかにビジュアル的におもしろい作品になるか’ということを常に考えるわけで、いくら話がおもしろくても‘アニメ’という手法をとった時にビジュアル的におもしろくならないと、アニメーションという手法をとった意味がないと思っています。ですから、アニメ化する時は、たえず意識してシナリオを書いたりとか、とにかくいかにおもしろい絵にしていくかという部分を非常に大事にしているわけで、特にどこというよりも、全部に重点を置いています。技術的に大変だったということで言うならば、火のシーンですね。火の処理というのは、アニメーションの仕事としてはかなり難しい仕事なんですが、思っていたものに近い感じで仕上がったと思います。

□―話の展開やアクションのテンポが非常に早いようですが?
今回は、意識的に今までの作品より極端にテンションを高めたハイテンポなアクションをめざしたんです。1つ1つの細かい動きはよくわからないけれども、全体としての動きはわかるというぐらい早いヤツを。アクションも早いけれど、話の運びも早いです。そんなにややっこしい話ではないですし。テンポがいいのが取り柄ですから、この際、動きも話もできるかぎり早くしてみようかと(笑)。

□―監督の思い入れのあるキャラクターは?
やはり獣兵衛、陽炎、濁庵という事になると思うんです。特に濁庵というのが、多面性のあるキャラクターで、僕にとっては非常に魅力的なキャラです。自分は武器や技で敵を倒すのではないのだけれども、人を動かすことによって仕事を成し遂げるという部分では、それもある種の忍法だと思うんですね。かたや獣兵衛というのは、己の力と技で修羅場をくぐり抜けてきたヤツなわけで、そのシンプルさとの対極にあります。つまり濁庵は、老獪な忍者のしたたかさといかがわしさでドラマを引っ張ってゆく重要な役割とコメディー・リリーフの役割を合わせ持っているんです。

□―この作品のおもしろさを一言でいうと?
いってみれば『お化け屋敷』ですね。やはりアクションものというのは、閉鎖空間のなかの状況のおもしろさだと思うんです。いかに主人公がカッコよく動いても、状況がおもしろくなければやっぱり緊迫感が出て来ないし。今回の話は、わりとそういう状況から作っていった話なんです。


感想

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